ありがとうエピソード がん闘病看護漫画「今日から第二の患者さん」
【拡散希望】第二の患者という概念が少しでも多くの方に広まればと思い、1話&2話を試し読み小冊子にしました。
病院の待合室や薬局屋さん、お店や自治体などに置いて下さる方いらっしゃいましたら、画像の宛先までご連絡お願いします
— 青鹿ユウ@今日から第二の患者さん連載中 (@buruban) 2017年1月10日
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結婚間近で三十代の婚約者に大腸がんが見つかったという漫画家の青鹿ユウさん。
結婚14年目に四十前の夫にスキルス胃がんが見つかった我が家とはちょっと違うけれど、二人だけの暮らしで女性が看護側に立つという点で共感できるところがたくさんあるお話だった。
「第二の患者」とは看護者が看護を続けるうちに心身のバランスを崩し、いわば二次災害のように病んでしまうことだそう。わかるー。これって介護者に介護が必要になることや、育児中のお母さんが自分にも世話してくれるお母さんがいたらって思うのと似てる。ひとりで重荷を背負うのは心身ともに健康な人でも大変だってことよね。
看護や介護、育児には共通する大変さがある。
・金銭のやりくり
・時間のやりくり
・複数の各種事務手続きを期日までに提出する難しさ
・予測がつかない状態の生きている人間を相手にすることにともなう緊張
・断続的な仕事が延々続いて終わりが見えないこと
・未経験でありながら命に関わる決定を迫られることの重圧
・個人的な休息をとることの難しさと後ろめたさ
・理解しあえる仲間を見つけることの難しさ
・平常運転の社会の話題についていけず孤立しがち
・孤立した状態で自責の念が募ることが増え、自尊心が低下しやすい
というわけで、看護、介護、育児にたずさわる人が暗い顔をしているのは暗い想像で頭がいっぱいなだけってわけではない。逆にいえば命の算段はどうにもならないけれど、事務手続きを手伝ったり、一日なり数時間なり休みをとれるように助っ人に入ったり、食事を届けたり、傾聴したり、平常運転界の様子を伝えたり、尊敬できるところや愛すべきところは遠慮なく言葉で、態度で伝えたりは、まわりの人にもできる。
現在公開中の第12話「ありがとうエピソード」には、そんな周囲の助けがどんなに力になるかというお話。
がんに限らず、看護、介護、育児にたずさわる方が身近にいらっしゃる方、そして看護、介護、育児にあたっておられる方、お世話になった方、なっている方に、ぜひ読んでいただきたい。
わたしたちはいつもしてもらう側にいるわけでも、してあげる側にいるわけでもない。どちらの側に立つときも互いの立場で力になり、慰めになれたらいいなあと思う。