スキルス胃がんだったとは!

夫がスキルス胃がんステージ4の告知を受けてからのこと

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

三日目のシスプラチンと YAZAWA

微熱があるらしく、ぐったりしている。全身浮腫んで体重が5キロも増えた。腎臓の負担を減らすためにぶっ続けで水を点滴し続けているが、排尿が上手くいかない。通じもない。利尿剤に加えて緩下剤が出ることになった。 頬もお尻もふっくらしており、熱がある…

二日目のシスプラチン

「気分が悪くて昼ご飯も入らず、動けない」というLINEが午後に入る。「シスプラチンの副作用は翌日の方がひどいのかも」。 わたしは午後からの仕事を大急ぎで済ませようと仕事場へ向かった。仕事部屋に風を通し、お茶を淹れようと湯を沸かしながら、ふと嫌な…

新しい薬 初日

夕方からと言われていた化学療法の点滴が昼前にはじまったというLINEが入る。 化学療法がはじまると味覚も変わるし吐き気も出るので、「食事のあとにしてくれたらいいのに」と思う。些細なことだけれど、もやもやとした不信感が募る。 一昨日からわたしは膀…

蟹とわたしたち

「俺、しあわせなんだよね」ともちおがあるときしみじみ言った。 暗い顔でイライラすることが増えていたのでちょっと驚いた。 「ほんと、しあわせ。 はてこさんとこうしてずっと一緒にいられるし いやな仕事はしなくていいし」 ときどき、二人でいることがあ…

入院予定日の立て方についての疑問

10月半ばすぎの入院予定日、大荷物を担いで赴いた病院へ到着してから「ベッドの空きがないので入院は延期してほしい」と言われる。 「今回から薬が変わる、劇薬だ」と聞いたせいで連日の緊張して過ごし、入院が近づくいて、わたしももちおも眠れぬ夜が増えた…

温泉へいこうよ

再発したならがん対策に効果はなかったのかというと、そうも言い切れない。いつの間にかやめてしまったことがひとつ増え、ふたつ増えていくうちにいまのようになってしまったからだ。 もちろん何をしても結果は変わらなかったと思う人もいるだろう。とはいえ…

蟹の贈り物とビットコイン

「がんに罹患して得たいいものをキャンサーギフトっていうんだって。蟹の贈り物」 ともちおに聞いた。 蟹がやってきて、もちおが得たものは書斎と書斎で過ごす時間だ。どう使うにも使い勝手が悪く、何より真夏以外は寒くていられないので使わなかった四畳半…

苦しいときは針を持ちます

編み物好きな義母が帽子を編んで山ほど送ってくる。 「私にできることはこれしかないと思って、一生懸命帽子を編んどるんよ」 「もちおさんはお義母さんが編み物をしてもとくによくならないので、家事をしてください。そして片付いた部屋の画像を送ってくだ…

TS-1 再び

10ヵ月の休薬を経て再びTS-1の世話になることになった。 結果的にこれは何の効果も発揮しなかった。夫は高価な薬代と副作用だけをくらった。保険適応で5~6万円の薬を三週間ごとに買うのだ。がん関連で金銭感覚がおかしくなると、高価な健康食品を見ても安い…

 二度目の内視鏡手術

「CTで確認できなかったがんが胃カメラで見つかった」と告知された4月の終わりからのことを簡単に書いておく。 5月に入院して内視鏡で検査手術をした。「去年2月に見られたリンパ節への転移が消えていたら、そのまま胃の全切除を受けてはどうか」と内科、外…

居直り料理

春の終わりに書いてから更新が止まっていたけれど、結果的にはこれといった生活の制限もなく普通に暮らしている。 結果的に、というのはその間に検査があり、手術があり、化学療法での試行錯誤がありと心労はひとかたならぬものがあったということなのだけれ…