スキルス胃がんだったとは!

夫がスキルス胃がんステージ4の告知を受けてからのこと

今日この頃

セブンイレブンの天津甘栗と伊都物語の飲むヨーグルトで生き延びる

食の細さが極まっておちおち水も飲めないほど胃が細くなり、4月を生き延びられるだろうかと震えていたが無事5月を迎え、落ち続けた体重もいくらか戻ってきた。食べられるものが見つかった。伊都物語の飲むヨーグルトとセブンイレブンの天津甘栗だ。 食道がん…

すり鉢、味噌漉し、おろし金とスープ

固形物が入らなくなった。寿司を一貫食べるだけで吐いてしまう。 夫はスジャータのコーンポタージュとゼリー飲料とヨーグルトで凌いでいたが、果糖ブドウ糖液でカロリー摂取するのは糖質制限からすると最悪のチョイスで気が重かった。そしてある日突然ゼリー…

いってしまった人たちのこと

夫が告知を受けた一昨年、知人の紹介でまだ二十代のがん治療中の女性と知り合った。彼女が去年の暮れに亡くなったと聞いて夫と二人でご家族に会いにいった。三十代になったばかりだった。 告知直後、何か役に立つ情報はないかと片っ端からがんブログの梯子を…

胃がんとは別の胃の不調

闘病ブログは更新がないと生きているのかどうかわからなくて不安になりますよね。おかげさまで生きています。しかし記憶はおぼろげなので闘病ブログとしては参考になることが少ないかもしれない。きちん、きちんと経過を記録される方々を尊敬する。 今回はが…

シスプラチン2クール目 前日

闘病ブログを書く方々のまめさに敬服しつつぼちぼち書きます。 こっちにもときどき書いてます。 No swim, No life - はてこはときどき外に出る 夫の寝かしつけ - はてこはときどき外に出る さて、前回の点滴以降、病院都合で腫瘍マーカーもCTも胃カメラも調…

シスプラチン六日目 化学療法中の便秘 VS コーヒーエネマ様

深夜に7イレブンで石垣の塩厚切りポテトを買ってきて食べている。今日はカップ麺が食べたいといって、やはり7イレブンの鰹・昆布のだし天ぷらそばを食べていた。いいのか。「でもここで止めて後々悔いが残っては」と生暖かく見守るわたし。この手でなんでも…

三日目のシスプラチンと YAZAWA

微熱があるらしく、ぐったりしている。全身浮腫んで体重が5キロも増えた。腎臓の負担を減らすためにぶっ続けで水を点滴し続けているが、排尿が上手くいかない。通じもない。利尿剤に加えて緩下剤が出ることになった。 頬もお尻もふっくらしており、熱がある…

二日目のシスプラチン

「気分が悪くて昼ご飯も入らず、動けない」というLINEが午後に入る。「シスプラチンの副作用は翌日の方がひどいのかも」。 わたしは午後からの仕事を大急ぎで済ませようと仕事場へ向かった。仕事部屋に風を通し、お茶を淹れようと湯を沸かしながら、ふと嫌な…

新しい薬 初日

夕方からと言われていた化学療法の点滴が昼前にはじまったというLINEが入る。 化学療法がはじまると味覚も変わるし吐き気も出るので、「食事のあとにしてくれたらいいのに」と思う。些細なことだけれど、もやもやとした不信感が募る。 一昨日からわたしは膀…

蟹とわたしたち

「俺、しあわせなんだよね」ともちおがあるときしみじみ言った。 暗い顔でイライラすることが増えていたのでちょっと驚いた。 「ほんと、しあわせ。 はてこさんとこうしてずっと一緒にいられるし いやな仕事はしなくていいし」 ときどき、二人でいることがあ…

入院予定日の立て方についての疑問

10月半ばすぎの入院予定日、大荷物を担いで赴いた病院へ到着してから「ベッドの空きがないので入院は延期してほしい」と言われる。 「今回から薬が変わる、劇薬だ」と聞いたせいで連日の緊張して過ごし、入院が近づくいて、わたしももちおも眠れぬ夜が増えた…

居直り料理

春の終わりに書いてから更新が止まっていたけれど、結果的にはこれといった生活の制限もなく普通に暮らしている。 結果的に、というのはその間に検査があり、手術があり、化学療法での試行錯誤がありと心労はひとかたならぬものがあったということなのだけれ…

ネパールカレー健康法

前回の胃カメラ検査をした17年12月以降にいつのまにかやめてしまった健康法のひとつは食生活だった。去年の夏から夫は家ではモロヘイヤ玄米パスタを、外ではネパールカレーと大麦のロティを食べ続けていた。 がんの餌になる糖質をなるべく減らす、とくに小麦…

GWとメメントモリ

がんの進行に対処するため胃切除手術か化学療法の再開か、何らかの治療が必要だと内科のR医師は診断した。外科のT医師は現在の病状なら胃切除手術は可能だと診断した。しかしT医師はR医師と違って「緊急に何としてでも」という調子ではなかった。 「これはあ…

外科医の見解

内科のR医師の診察の翌日、わたしたちは外科のT医師の診察を受けた。もともとこの病院を選んだのは胃がんの外科手術に強いという評判を聞いたからだった。 夫は当初最初に検査を依頼したクリニックの紹介で別の病院に入院し、そこで手術を受けることになって…

胃切除手術をすすめられる

夫のがんが進行しているという話を受けて、わたしたちは一気に緊急モードに戻った。化学療法を中断して10ヵ月、10回の血液検査と3回のCT、胃カメラ検査を受けてきたけれど、進行しているといわれたのははじめてのことだった。安心しきっていた夫はとくに強い…

再発

昨日は3ヵ月に一度の胃カメラとCT検査、月に一度の血液検査の日。夫の胃がんが進行しているかもしれないという診断を受けた。 重なる時は重なるもので、同日関西の祖母が脳梗塞で倒れたという知らせもあり、わたしは目下の懸念事項だった複数の仕事を終えて…

階上の隣人の話

ご近所さんが咽頭がんで亡くなったことを昨日知った。わたしももちおも落ち込んでいる。 いま私たちは古い分譲団地に住んでいる。団地に住むのははじめてで、引っ越しが決まったときは未知なるご近所づきあいの世界に身構えた。しかし実際住み始めてみると回…